和泊町議会での質問より

3 子育て支援対策について

平成22年9月 和泊町定例議会 一般質問

(1)子宮頸がんワクチン接種の予防助成はできないか。

答弁:保健福祉課

 日本では,年間約1万5千人が子宮頸がんを発症し,約3,500人が死亡しており,発病しやすい年齢は30歳代から40歳代に多く,近年は,20歳代から30歳代の罹患率が急増しております。

 子宮頸がんを予防するワクチンが平成21年10月に認可され,同年12月から予防接種が受けられるようになりました。このワクチンは,子宮頸がんの原因となる「ヒトパピローマウイルス」の感染を防ぐことを目的としています。 10歳以上の女性を接種対象としており,6箇月の間に3回の接種が必要となります。医療機関によって異なりますが,3回の接種で,約4万円から6万円程度の費用が必要となります。

 鹿児島県内の子宮頸がんワクチンの公費助成状況は,6月現在の調査で,出水市と長島町が実施しており,それぞれ,出水市が1回の接種に対して,上限7,500円,長島町が半額の助成をしております。また,さつま町が9月議会に1回の接種料のうち1万円を助成する予算案等を提出する予定のようであります。

 厚生労働省は,平成23年度予算の「特別枠」で,子宮頸がん予防対策強化事業として,約150億円を計上し,国,都道府県,市町村で負担しあって助成する仕組みを想定しているようであります。

 島内の各医療機関への聞き取り調査では,子宮頸がんワクチンの接種実績はなく,住民からの問い合わせ等も無いようでありますが,接種希望者がいればワクチンの接種は可能であるという回答がありました。

 子宮頸がんワクチンの接種については,接種による副作用や,10歳以上15歳位までの多感な時期の女性を接種対象としていること等を考慮すると,慎重に検討を要するのではないかと考えており,今後,国の制度や予算措置状況,県内の助成状況などを見守りながら対処してまいりたいと考えております。

(2)空き家等を活用した子育て交流施設の整備はできないか。

答弁:町民支援課

 近年急速に進展する少子高齢化社会や男女共同参画社会は,子ども達を取り巻く環境にも様々な影響を及ぼしております。こうした中,本町におきましては「こどもは地域の宝」という認識の元,町独自の子育て支援計画「和泊町こどもハッピープラン」を策定し,各分野と連携を図りながら子育て支援を推進しております。

 地域における子育て支援として,@ファミリーサポートセンター事業 A地域子育て支援拠点事業 B放課後児童健全育成事業 C病児・病後児保育事業 D緊急一時預かり事業等を実施し,子を持つ親の負担軽減に努めているところです。子育て交流施設としては,地域子育て支援センターや保育所,町立図書館,中央公民館等があり,それぞれ独自の事業を展開し利用者のニーズに合わせて利用が図られております。

 議員ご質問の「空家等を活用した子育て交流施設の整備」でありますが,現在子育て支援センターで実施している交流活動と利用者の現状,既存施設の活用,利用者二ーズの把握,地域の育児力の活用等を含め,総合的に検討して参りたいと考えております。

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