和泊町議会での質問より
福祉政策について
答弁:保健福祉課
国民健康保険事業の運営状況はどうなっているか。
国民健康保険制度を取り巻く環境は,他の医療保険制度と比較して高齢者や低所得者の加入割合が高いという構造的な問題を抱えるうえに,厳しい経済情勢,少子高齢化の急速な進行,医療技術の進歩等を背景として,その運営は年々厳しい状況にあります。
このような状況の中,医療制度の将来にわたる持続的かつ安定的な運営を確保することを目的とする「後期高齢者医療制度」や医療保険者における生活習慣病を中心とした疾病予防を重視し,メタボリックシンドロームの概念を導入した 「特定健診・特定保健指導」が昨年4月から始まりました。
本町における国民健康保険は,平成21年1月末現在で町民の約45%の3,2 1 9名が加入しており,医療保険制度の中核として,住民の健康の保持・増進と福祉の向上に大きく貢献しているところです。
しかし,国民健康保険財政は,年々増加する医療費や,国民健康保検税の徴収率の低下など厳しい状況にあり,平成15年度5 0, 000千円,平成16年度3,000千円,平成18年度3 3, 000千円を基金からの繰入金を充当して財政調整している状況にあります。また,今年度も,後ほど審議していただく,国民健康保険特別会計補正予算(第5号)に基金繰入金3 8, 487千円及び一般会計繰入金3 4, 500千円を計上してあります。
このような中,収統率の向上対策,医療費の適正化,保健事業の推進等の経営努力が求められており,より健全で安定的な事業の運営を図るため,現状を正確に把握・分析することが必要だと考えております。